今回は、イギリスが環太平洋パートナーシップ(TPP)に参加したことで、日本の米がどのように世界で広がるのかについてお話しします。具体例を交えながら、このテーマが私たちの生活にどんな影響を与えるか一緒に考えてみましょう。


日本の米が人気な理由
日本の米は、もちもちした食感とほんのり甘い味が特徴です。
たとえば、「おにぎり」や「寿司」に使うとその美味しさが際立ちます。また、炒飯やドリア、カレーライス、炊き込みご飯など幅広い料理にも活用できるため、家庭料理やお弁当にも欠かせません。こうした多様な使い道が、日本の米の魅力をさらに高めています。
「おにぎり」や「寿司」といった和食が世界中で広がっていることで、日本の米の需要も増えています。また、日本では生産や品質管理がとても丁寧に行われており、輸出される米も高品質です。こうした理由から、日本の米は多くの人に支持されています。

イギリスのTPP加盟
イギリスのTPP加盟で得られるメリット
イギリスがTPPに参加したことで、日本の米にかかっていた関税(税金)がなくなります。これにより、イギリスのスーパーでは日本米の価格が下がり、たとえば1kgあたり約20%の価格低下が期待されます。
こうした変化は消費者にとって大きなメリットとなるでしょう。具体的には、白いお米や玄米、米粉などが安くなるほか、レトルトごはんの価格も段階的に下がる予定です。
この結果、イギリスの人たちは和食をより取り入れやすくなり、日本の米が日常の食卓に広がることが期待され、日本の米がイギリスでさらに広がり、日本からの輸出が増えるチャンスとなるでしょう。
日本国内の影響
今後海外にたくさんの米を輸出するようになると、日本国内の流通量が減り、米の価格が変わるかもしれません。
現在、輸入される米は枠が限定的で、主に政府の備蓄米となっています。そのため、現時点では国内市場への直接的な影響は少ないと考えられます。
しかし、将来的に安価な輸入米が日本市場に流入した場合、国内農家が厳しい価格競争に直面する可能性があります。この点は、国内農業にとって注意が必要です。作付けに関する政策や将来的な温暖化による品種の変更といった課題もあり、国内の流通において全体のバランスをとった対応が必要となってきます。

日本の米の現在と今後
世界の食生活と日本の米
近年、世界では健康や美容を意識する人が増えています。
たとえば、玄米は豊富な食物繊維を含み、雑穀米はミネラルが豊富で、どちらもダイエットや健康維持に役立つとして人気を集めています。これらの栄養価が高い食材は、健康志向の高まりとともにますます需要が増えています。健康志向の高まりにより、日本の玄米や米粉製品がさらなる需要を伸ばすことが期待されています。その結果、白米だけでなく玄米や雑穀米といった多様な種類の米も注目されるようになっています。
今回の関税撤廃をきっかけに、日本の玄米や米粉がイギリスを含むTPP加盟国で広がっていくことが期待されます。こうした動きは、日本の食文化を広げるだけでなく、世界中の人々の食生活に新しい選択肢を提供するでしょう。
日本の米の未来
イギリスのTPP加盟によって、日本の米が世界でさらに広がりやすくなります。高品質な日本の米がブランドとしての価値を高めることで、国内外での信頼や需要が増えます。農家にとっては新しいチャンスが生まれると同時に、品質向上や持続可能な農業への取り組みがさらに進むでしょう。

まとめ
イギリスのTPP加盟による関税撤廃は、日本の米にとって大きな変化をもたらします。日本の米がイギリスや他の国で受け入れられることで、食卓がもっと豊かになり、農家や関連産業に新しい可能性が広がります。
海外の需要に応えるだけでなく、日本国内の生産や価格のバランスも考えながら進んでいくことが大切です。
商品の紹介
イギリスが正式にTPPに加盟したことを受けて、日本産の食材を使ったイベントが開かれたそうです。その中で新潟県の魚沼産のコシヒカリをつかったおにぎりがふるまわれたそうです。この機会に、日本の米で最も有名と思われる新潟の南魚沼の塩沢地区のコシヒカリを食べて、世界的にも評価されている日本の資源を体験されてみてはいかがでしょう?
コメント